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日本酒器『光枡』クラウドファンディング成功!キレイでモテる枡?

   

日本酒器『光枡』クラウドファンディング成功!キレイでモテる枡?

日本酒にこだわるお店などに行くと、お酒を枡に入れて出してくれることがあります。特に新しい枡は杉や檜の香りがお酒をより美味しくしてくれます。そんな枡酒をさらに美味しく飲ませてくれるガジェット(道具や仕掛けのこと)が登場しました。

出典:Makuake

もともとは穀物などの体積を計る道具

日本酒器『光枡』クラウドファンディング成功!キレイでモテる枡?

出典:vow.jpn.com

枡はもともと、体積を計量するために作られた木製の道具でした。尺貫法に合わせ「」「」「」それぞれの単位で計量できる大小さまざまな枡があります。

本来、計量に用いる道具ですから、その大きさの規格は厳密に守られなければいけませんが、中世から戦国時代にかけての混乱期にはこの規格が乱れ、領主が不当に年貢を多く取るために、「年貢の徴収に使う枡」と「下々への給付に使う枡」のサイズを変える(給付に使う枡の方が徴収用の枡より小さい)といった不正が行われていたそうです。

織田信長が京都で使われていた枡に奉行の印を押してそれを公式の枡とし、豊臣秀吉に継承された後、江戸幕府がこれを元に枡の統一化を図りました。

この時代に作られた「新京枡」が、現代に続く枡の規格の基礎となっています。

計量の道具であった枡が「酒枡」という酒器として利用されるようになったのがいつごろなのかは定かではありません

最初はお祝いの席で使われた「祝枡」から始まったと考えられています。角に塩を盛り、それを舐めながら酒を飲むことが多かったとされています。

明治時代以降、瓶が普及して酒を家で飲む「晩酌」の習慣が一般化すると、酒枡の利用頻度は落ちていきますが、現代でもお祝いの席などで良く見ることができます。

LEDで内側が光る枡

伝統的な酒枡に、

現代ならではの技術で彩りを添えよう

という企画がこの『光枡(ひかります)』です。

この『光枡』ですが、内側にLEDが仕込まれており、枡を傾けるとそのLEDが発光するという仕掛けになっています。

ちょうど、お酒を飲もうと枡を傾けると光が見えるという手法です。

ただ単に光るだけではなく、発光パターンや色をスマホにインストールした専用アプリで変更・操作も可能で、その日の気分や雰囲気に合わせて楽しむことができます。

本体部には檜を使った本格的な作りの枡です。雰囲気を盛り上げたいホームパーティーなんかでも重宝します。

クラウドファウンディングサイト「Makuake」での資金調達にも成功しており、その正式な商品化が待たれるところです。

日本酒を楽しむシーンを盛り上げてくれそうな新しいガジェット『光枡』

あなたならどんなシーンで使ってみたいですか?!

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