鉄製フライパンでも焦げつかない!購入直後の「から焼き」方法
鉄製のフライパンは焦げついたり、錆びやすかったりと、扱いにくい印象もありますが、扱い方に慣れてしまえば一生使うこともできる便利な調理道具です。
使えば使うほど、手にも馴染んできますのでどんどん使いやすくなります。
そんな鉄製のフライパンを購入した直後に必要な作業に「空焼き」があります。今回は「空焼き」の方法について解説します。
手順は以下の4つのステップを順番通りに進めてください。
難しい作業ではないですが、ヤケドには注意してくださいね。
1.汚れを取ってシッカリ焼く
フライパンについている汚れを取る
買ってきたばかりのフライパンは貼られていたテープの跡やホコリがついている場合がありますので、まずはそういった不純物を取り除きます。
タオルなどを使ってシッカリと取り除きましょう。
タオルで汚れが落ちない場合は、食器用洗剤とスポンジで洗い、水で流したあとにタオルで水分を拭き取るようにしてください。
焼く前に指でフライパンの持ち手以外の部分に触れてしまうと、脂などが付着してキレイに焼けない原因にもなりますので注意してください。
火にかける
はじめは中火からスタートして、フライパンが暖まったら強火にします。
フライパンの大きさや火力にもよりますが、時間は20分前後かけてシッカリと焼きます。
焼いていると白い煙が出たり、錆止め剤が焼ける異臭がしたりしますので、十分換気をおこなってください。
加熱を続けていると黒かったフライパンが白っぽくなってきます。この状態になるまでシッカリと焼いてください。
2.水洗い
フライパンが白っぽくなったら火を止めて、そのまま冷まします。
急加熱や急冷却はフライパン本体の歪みやヒビ割れの原因になりますので、なるべく避けるようにしましょう。
冷めたら水洗いをします。
スポンジや柔らかめのタワシを使って洗い、水で洗い流します。
3.再び加熱
水洗いしたフライパンを乾かすように火にかけて、水気を完全にとばします。
4.油をなじませる
水気がなくなったら、ギリギリいっぱいまで油を注ぎなじませます。
油を入れたら火力を絞り、かなり弱火にしてゆっくりと加熱します。
野菜くずを揚げられる温度まで加熱したら火を止め、油を入れた状態のまま一晩置いておきます。
完成
油をきって、キッチンペーパーでフライパン全体に薄く油をコーティングするように塗ります。
外面もまんべんなくコーティングするように塗れば完成です。
「念には念を!」という方には・・・
薄く油を塗ってコーティングしたフライパンで野菜くずを炒めます。
フッ素樹脂加工されたフライパンで調理するのと同じように具材がスルスルと滑ります。
これで準備万端です。
扱い方の注意点
高温に強く、キズにも強い鉄製のフライパンですが、デメリットもあります。
・今回の手順で紹介した下準備が必要
・モノによっては重量感があり、具材を入れるとさらに重く扱いづらい
・水分に弱い
鉄製ですので、水分が残るとサビの原因になります。
洗う場合は洗剤を使わずに水とスポンジだけで洗うようにします。
しばらく使わない場合や保管しておく際は火にかけて水気をとばし、薄く油を塗ってコーティングすることでサビ防止をしておきましょう。
手入れはひと手間かかりますが、使えば使うほど手に馴染み、一生使えるほど長持ちする鉄製のフライパン。
それでも焦げ付きやサビつきに困ったら、今回の手順で復活させられますので、試してみて下さい。