調理師免許の取得方法（条件）と免許取得に必要な費用とは？

2015/06/04 2015/06/11

調理師免許が欲しい場合、どうやったら取得できるのでしょうか？その方法や費用についてご紹介致します。

調理師とは？

調理師法（昭和33年5月10日法律第147号）において『調理師の名称を用いて調理の業務に従事できる者として都道府県知事の免許を受けた者』と定義されています。

また、飲食店、ホテル、学校など多人数に対して飲食物を調理し提供する施設、営業の設置者、営業者は各々の施設や営業施設ごとに調理業務を行せるための調理師を置くように努めなければならないとされています。

調理師免許の取得方法

調理師免許の取得方法は2種類あります。

2年以上飲食店などで調理実務を経験した後に都道府県知事が行う調理師試験に合格した者
厚生労働大臣が指定した調理師養成施設（学校）に入所し、1年以上必要な知識及び技能を修得した者

調理師試験を受験する

出典：関東信越厚生局

調理師国家試験に合格すると調理師免許を取得することができます。

受験資格

次の学歴及び職歴の条件を満たしている必要があります。

学歴

中学校卒業以上の者
- 学校教育法(昭和22年法律第26号)第57条の規定に基づき、高等学校の入学資格を有する者
旧制国民学校高等科の修了者、旧制中学校2年の課程の修了者又は調理師法施行規則（昭和33年厚生省令第46号）附則第3項の規定によりこれらの者と同等の学力があると認められる者

職歴

上記の学歴を修了した後、下記施設（調理師法施行規則第4条に定める）で2年以上調理業務に従事した者

飲食店営業
- 旅館や簡易宿泊所を含みます
魚介類販売業
- 調理工程を認められておらず、販売のみの施設は対象外
そうざい製造業
- 煮物（佃煮を含みます）・焼物（炒め物を含みます）・揚げ物・蒸し物・酢の物・和え物を製造する施設
学校、病院、寮などの給食施設
- 継続して1回に20食以上または1日50食以上調理している施設

調理師専門学校に通学する

厚生労働大臣に認可された指定校に1年以上通い、卒業することで調理師免許の取得資格者となります。

卒業後、必要書類の提出と調理師免許証の交付申請をすれば、無試験（国家試験免除）で調理師免許証が交付されます。

入学資格

調理師国家試験の受験資格が『中学校卒業以上』ですので、この要件を満たしていれば基本的には入学可能ですが、学校によっては『高等学校卒業以上』を入学資格条件と定めている学校もありますので、詳細は各専門学校の募集要項をご確認下さい。

調理師免許取得に必要な費用

免許の取得方法が2種類ですので、大きく分けて2種類に分類されます。

自分が勉強や学校に対して、どの程度金銭的に必要かは個々によって求めるものによって変動します。

ですので、ここでは最低限の金額を東京都での受験や通学を例にご紹介致します。

調理師試験を受験する

受験手数料など

まず、必要となるのは受験に際して必要な受験手数料などです。平成27年度の東京都で行われる調理師試験の受験手数料は6300円です。

また、受験票を送付してもらうための封筒に82円分の切手を添付することとなっています。

上記以外でも

添付する写真
卒業した学校に発行してもらう卒業証明書
戸籍抄本（氏名が現在と異なる場合に必要）

が必要となりますが、個々で費用が異なりますのでご確認下さい。

教材

調理師受験教本

東京都食品衛生協会では調理師受験教本というものを販売しています。これは協会が開催している調理師試験の準備講習会で使用しているもので、協会が独自に編集・発行をしています。準備講習会への参加は自由ですし、別途費用もかかりますので、参加できない人が教材として活用しているものでもあります。価格は3,500円（税込）です。